一度決めるところころと法律事務所名を変えることは困難ですので慎重に決める必要があります。
他の法律事務所名を調べてみると
- 人の名前(所属弁護士名)を冠名にした法律事務所
- 地名を冠名にした法律事務所
が圧倒的多数を占めているように感じます。
当職が法律事務所名を検討した際には、
- 後から他の弁護士が入ってくる時に個人名が入っていると帰属意識・ロイヤリティが下がるのではないか
- 地名・地域を入れると活動範囲が狭まり全国を視野にいれた広域な活動の支障になるのではないか
といった観点から、自分の名前や開設する地域の名前を付すことは避けました。
地域で活動領域を狭めたくないが広域で活動しているイメージならありではないかということで、日本や東日本といった言葉と総合等の組み合わせで法律事務所名を検討したことがあります。
ただ、法律事務所や弁護士の名を騙った詐欺等で使われるイメージの名前と被ることが多くこれらの名前も避けることとなりました。
結果として、弁護士として提供していきたい事業領域・法領域・キーワードを基軸とした法律事務所名に決めました。
独立からしばらく経った現状においても、この方針は正解だったと思うことが多いです。
弁護士といっても得意なことは異なります。この場合にはこの事務所、というわかりやすさを事務所名で伝えることができれば、営業上も有利に働きます。
事務所名は、名刺に書かれ、名乗る際にも所属と一緒に名乗ることが多いため、事務所のブランドを構築していくうえでとても重要なものだということを理解いただくとよいかと思います。
ただ、その後独立していく仲間等をみても、自分が長く仕事をしていくうえで好きな名前ならなんでもいいのではないかという気もしています。